2009.2.11

千葉大学キリスト教研究会・千葉大学キリスト者の会卒業生会 公式報告

Web版)

 

卒業生の皆様、いかがお過ごしですか。去る2月11日、卒業生会が持たれ、現役生・現顧問の先生も交え、豊かな交わりの時となりました。ここにその一部

をご報告いたします。

 

<出席者(順不同)>

幹事の斎藤兄、千葉姉(91年卒),吉田先生、佐藤先生、宮本先生(現顧問)

以下13名

 

卒業生証(足立兄)

 日本長老教会の中会で、伝道者支援の集まりがあった。その中に、大学生の

時、キャンプで教えた子どもの名があり、懐かしく、感謝した。マルコ「小さ

い子を受入れなさい」というみことばを思い、学生時代に奉仕に携われたこと

を感謝。

 学生時代は、佐藤先生が教養学部の部屋で、デボーション、祈祷会、読書会

を持っていた。あの時に培ったものが今も信仰生活の支えになっていると思う。

例えば、KGKの集いに出席した時、内田和彦先生がエペソ書の学びを連続して行なってくださり、今でもエペソ書が一番好き。一生懸命読んだ。また、学祭の

時は「炎のランナー」「塩狩峠」等の映画上映をした。

 社会人となり、印刷会社でコンピュータの仕事に就いた。1、2年目になる

と仕事の重さを実感した。土、日も仕事が入ってしまう。時間的言い訳によっ

て、信仰生活が停滞していたかもしれない。今、大学時代に与えられている時

間とは違う時間。社会人になると、本当に時間がなくなってしまう。学生時代

にいろいろチャレンジし、教会の奉仕にも携わってほしい。

 クリスチャンと結婚したいという思いがあり、(後に妻となる姉妹と)二人で

聖書の同じ箇所を毎日読んだ。結婚生活に入ると、仕事もあり、子どもも生ま

れ、忙しさが続き、なかなか自分の時間がとれない。子どもが1年ずつ大きく

なっていくと、少しずつ時間ができてきた。また、教会の長老という職務を示

され、着いている。日々、ふさわしいか反省しながら、やりなさいと示されて

いることは前向きに取組んでいる。

 エペソ6:18。KGKキャンプの中で、みんなで一つの言葉をもち、分かち合っ

た。キリスト者の会の中で、今分かち合う時を持っているが、これからも祈り

合い、励まし合うときを持ってほしい。

 

現役生報告(後藤姉)

 卒業生会に出たことがなく、どのような報告をしたらよいか迷っていたが、

始まる前、少しの時間、OBの方と放して、この会が祈りによって支えられてい

ることを実感した。

 聖書研究会、週1回、大学会舘和室にて。聖書を読んで祈る。出席者は6人

から12人。

 大学祭出店。今年はタコス。その前は部屋を借りてカフェ。聖書を配ること

と、キリスト者の会があるということをアピール。今年もタコス600、聖書500。

ギデオン協会の方も手伝って下さった。カフェは、話し合う時間を作りたかっ

た。今回は初めて屋台をやったが、出ていくならこんなに出会えるというこ

とが分かって感謝。

 在籍16人。4人の1年生のうち3人が求道者であり感謝。ぜひクリスチャン

になってほしい。

 クリスマス会。大学の目の前にある教会を借りてクリスマス会。初めての試

み。新しい方が来て、聖研にも来てくれた。

 先輩たちの祈りに支えられていることに感謝。引き続き祈っていただけると

感謝。

 

説教(元顧問:佐藤先生)

 私達は今、激動の時代に生きています。100年に一度の金融危機、恐慌という

時代で、これから経済はどうなるか、という不安に押し潰されそうになってい

ます。私の人生には、いろいろなことが起きるのだと思いました。

 私が小学校に入る年に、日本は無謀にも、世界の大強国、アメリカに真珠湾

攻撃をしかけました。入るときは小学校は国民学校、日本を挙げて戦う国民を

育てるという一色に染まった時代でした。しかし小学校4年に敗戦を迎えまし

た。

 日本は100年に一度という時代に会っているが、私たちは幸いに神さまから

約束をもらっている。約束とは、目に見えない

もの、約束を目指して日々歩むもの。さきほど賛美したとおり、私達の信仰の

歩み。同じヘブル人の手紙に「彼等はみな信仰を懐(いだ)きて死にたり、未

だ約束の物を受けざりしが、遥にこれを見て迎へ、地にては旅人またやどれる

者なるを言ひあらはせり。(ヘブル11:13)」ともあります。

 今通っている歯医者さんにこのように問われました。「最近、物理を改めて勉

強しています。物理とは、存在をテーマにしている、生物は、種の保存がテー

マなので継続、科学は変化、数学はなんと表現しますか?」私は、数学は、見えないものを見える形に言い直す、不可視を見えるようにするもの、と思いま

す。15世紀、ケプラーが惑星の運動に関する三大法則を発見し、太陽を一つの

軌道として動くことを発見しました。これは大発見です。

夜、夜空を見ても、軌道は分かりません。しかし、彼がそれを確信した背後に

は、大空は、神の栄光を表す、というみことばがありました。不思議なことを

大空は表している。天動説を信じている人たちから狙われて、チェコへ逃げ、

そこで法則を発見しました。3つの法則を1つの形にまとめることができない

かと考え、70年後、ニュートンが発見したのが、引力の法則です。2つのもの

は、目に見えない力が働く。神さまは、見える世界と見えない世界に分けられ

た。私達は、見えない世界をひとつひとつ暴いて発見していく。みえないもの

を見えるようにするのが、私たちの信仰です。ケプラーもニュートンも熱心な

クリスチャンです。その話をすると、歯医者さんもニュートンの法則を覚えて

いました。「高校の時、とても感動したのを覚えています。それは物理の先生が、

『力の法則をこんな簡単な式に表せる、すごいよね、ポエムだよね。』と言われ

たのが印象に残っているからです。」

 約20年間、キリスト教研究会として集まってきました。何人か牧師になっ

た方もおられました。42年から今日まで、キリスト者の会として41年間。

あわせると約60年間続いている。本当に神さまのご愛と哀れみに導かれて、

感謝です。吉田先生と私が立ち上げたのですが、不思議とキリスト者の会の顧

問は、皆、数学者です。吉田先生、私、宮本先生。数学者は見えないものを見

えるようにする。これは大変めずらしいことであり、本当に神さまのあわれみ

だと思っています。

 私達の総理大臣は、KY(漢字が読めない)と言われています。本当は空気が

読めないことをKYといいますが、空気を読むとは、やはり、見えないものを見

る力です。今は、それをシステム思考という。60年前のボルネオ島でマラリ

アを媒介する蚊が大発生し、多くの人がマラリアに倒れた。同時、DDTを大散布

し、マラリアの発生は収束した。しかし、一つの問題が解決すると新たな問題

が発生するのがシステム思考。DDTを撒いた

ことにより、小さな虫がすべて死んでしまった。スズメバチが死に、それを食

べるヤモリもバタバタ死んでいった。ヤモリを食べているネコも死んでいった。

ネコがいなくなるとネズミが大発生し、ネズミが媒介する伝染病が発生しそう

になった。英国特別航空隊は、空からネコを14000匹、パラシュートにつけて

落とした。私達の毎日の生活、仕事でも、ある問題を解決すると、別の問題が

起きてしまった、ということはよくあること。私たちは見えないものである神

さまの約束、栄光、真理を持っています。目に見えないものでも、私達が引き起こしているものがあります。それをひとつひとつたどっていく力です。

 小4で戦争に負けた。周辺は不衛生になり、ノミとシラミが大発生した。授

業を受けていても、シラミが拡散していた。家に戻ると熱湯をわかし、服を全

部煮沸消毒した。しかし、学校へ行くと、またうつってしまう。結局、米軍が

きてDDTをかけたところ、全くいなくなった。しかしその後、原因不明で1ク

ラス4、五人が死んでいる。その後DDTは毒性が強く禁止になった。

 100年に一度の金融危機は、アメリカのサブプライムローンが、住宅を証券と

して扱いました。世界の証券をみかん箱としてたとえると、サブプライムロー

ンは5個のみかんに値します。しかし、このサブプライムローンが腐ったみか

んで、あっという間に100個のみかんが腐ってしまった。その他、アメリカ

の判断ミスによるリーマンブラザーズの破たんが、今の日本の不況を招いた。

この腐ったみかんが、DDTに値する。根本解決は、人間の欲望を自制すること。

政府も企業も根本解説を見いだせない。従来の市場経済に左右されない、新し

いライフスタイルと経済生活を作り上げるべきです。私達は有限。人間のはか

なさは有限性にあります。人生は断片であり、未完成です。神さまは不思議な

ように、どんな偉い人でも未完成のものを残されました。モーツアルト、ミケ

ランジェロ、ドストエフスキー、ナポレオン、アレキサンダー大王、トマス・

アクィナス、カール・バルト。有限だから。未完成だが、なお、神さまが約束

されたものを見なければならない。

 スイス思想家ホバーイが語った話です。ある二人の石工が仕事をしていた。

一人は石を切っていると答え、もう一人は、私はこの御堂を建てているんです、

と応えました。石を切っている生活から、御堂を建てている、有限のものが無

限のものにつながる、そのような価値判断があります。普通の人には見えな

いが、私たちは信仰を持っているので、見ることができるのです。

 

 第2部は、出席者の自己紹介と近況報告、また短い時間ですが、今後の卒業

生会のあり方についても、意見を出し合いました。

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