「コメットさんの日記(最新版)」
プロローグ
みなさん、はじめまして。わたしは地球から4千万光年離れた3重銀河のトライ
アングル星雲の中で2番目に大きな銀河、ハモニカ星国の王女コメットです。
13才になったわたしはトライアングル星雲内最大の銀河のタンバリン星国で行わ
れた、星間ダンスパーティに行かせられたの。そこで「瞳に輝きを持つもの」とさ
れるタンバリン星国の王子がわたしと、一番小さい銀河のカスタネット星国の王女、
メテオさんのどちらかをお妃候補として選ぶことになっていたから…。でも何と王
子が地球に逃げてしまったからたいへん!結局わたしはつき人のラバボーと一緒に
王子を探しに地球に行って、お母様もかつて行った日本という国の、鎌倉という街
に着いたの。そこで星の導きによって出会った4才のふたごのツヨシ君、ネネちゃ
んの家にお世話になって、これまでたくさんの人の輝きに出会ったり、星力(主に
トライアングル星雲内の小さい惑星の星の子達からもらっている力)に加えて恋力
(ひとを想う力)という新しい力が使えるようになったり、(コメットさん☆本編
「お手伝いできること」)、ツヨシ君の絵本の中から出て来た「ノコシタオバケ」を
2人で元に戻したり(本編「ノコシタオバケがやってくる」)、タンバリン星国の陰
謀で連れ去られ、ニセの裁判にかけられたラバボーを助けたり、(本編「星の絆」)
色んなことがあったわ。それからわたしが地球に来たすぐ後にメテオさんもやって
来て、風岡家と言う大きなお屋敷の養女として住み始めたわ。メテオさんが寂しさ
のあまり自分を優しく迎え入れてくれた風岡夫妻に抱きついて泣いてしまったり、
(本編「メテオさんの涙」)メテオさんと一緒にバトントワリング大会に出たり(本
編「時には王女のように」)したわ。そう、それからメテオさんが来てすぐわたしは
ケースケというステキな輝きを持つおとこの子に出会ったの。最初はあんまりいい
印象ではなかったけれど…。今では同じ夢を共有する大切な友達。それからケース
ケは「世界一のライフセイバーになる」という自分の夢をかなえるためにオースト
ラリアに向かったわ。わたしは彼からもらった白い貝殻でその「こころの声」が書
く日記を読んだわ。でもしばらくするとなぜか白い貝殻からは何も聴こえなくなっ
てしまって…。でも、その頃から貝殻を使わなくても彼の「こころの声」が聴こえ
てくるようになったの。もしかして、ケースケもあれを持っているのかな…。
この後のお話はメモリーボールという星国で使われている記憶装置に記録されて
いるわたしの「こころの声」の一部を日記にしたものです。
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